今では数少ない古式炉を使用した鋳造工場の作業風景です。古式炉とは鋳鉄を溶解するときに用いる溶解炉のことです。コークス、石灰石、地金などを交互に入れ下方の羽口から 圧風を送り溶解します 。江戸時代中頃より始まった製造方法で現在もその手法は受け継がれています。週に一度、古式炉に火が入ります。風の強い日には消防車を待機させての作業となります。 一度使用した古式炉は分解され中の不純物等を取り除き、次の火が入るのを待ちます。次に火が入るまで広い工場内に1つ1つ砂型が並べられます。